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『芋虫』(いもむし)は、江戸川乱歩の著した短編小説である。 ==解説== 『新青年』に、昭和4年(1929年)に掲載された。編集者の要望により、掲載時のタイトルは「悪夢」とされたが、後に「芋虫」に戻された。 角川文庫の解説によると、当時は『改造』のために書き下ろしたものであったが、反戦的な表現と勲章を軽蔑するような表現があったため、編集者が当局の検閲を恐れて娯楽雑誌である『新青年』にまわされたがそれでも掲載時は伏せ字だらけだった。また、戦時中多くの乱歩作品は一部削除を命じられたが本作は全編削除を命ぜられた。 創元推理文庫の乱歩自身の解説によると本作品発表時に「左翼からはこの様な戦争の悲惨を描いた作品をこれからもドンドン発表してほしい」との賞賛が届いたが、乱歩自身は全く興味を示さなかった。 上述の戦時中の全面削除については「左翼より賞賛されしものが右翼に嫌われるのは至極当然の事であり私は何とも思わなかった。」「夢を語る私の性格は現実世界からどのような扱いを受けても一向に痛痒を感じないのである」と述べており、この作品はイデオロギーなど全く無関係であり、乱歩の「人間のエゴ、醜さ」の表現の題材として四肢を亡くした男性主人公とその妻のやりとりが描かれているにすぎない。 乱歩が本作を妻に見せたところ、「いやらしい」と言われたという。また、本作を読んだ芸妓のうち何人もが「ごはんがいただけない」とこぼしたともいう。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「芋虫 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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